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峰原 英介; 吉田 忠; 阿部 信市; 金沢 修平; 月橋 芳廣; 堀江 活三; 花島 進
Review of Scientific Instruments, 58(2), p.215 - 219, 1987/02
被引用回数:1 パーセンタイル:38.08(Instruments & Instrumentation)原研タンデム加速器の350kV負イオン入射器が拡張された。拡張の目的は(1)イオン源の調整及び変更によるビーム時間の損失を最小にする事、(2)信頼性を本質的に改善する事、(3)作業者の安全性を確保する事、である。最初の3ヶ月にわたる運転期間において、確認された性能が報告される。又、以前の性能との比較において、この拡張された入射器の性能が議論される。
峰原 英介
加速器科学, 1(2), p.3 - 20, 1984/00
加速器用負イオン源は元来タンデム型静電加速器の為に開発が進められた。この発展の結果、最近ではシンクロトロン等にも使用される様になって来ているが、まだ一般的ではない。この報告では、少数の例外を除いてタンデム加速器の負イオン源の現状と将来について紹介し、議論される。現在、実際に使用されているイオン源は直接引出しデュオプラズマトロン型、ハイニッキィ・ペニング・イオン・ゲージ型、荷電交換型、スパッタ型及びラム・シフト型偏極イオン源である。これら以外に開発中の新しい負イオン源や種々の困難の為に開発を中止した負イオン源が存在する。本報告ではこれらの負イオン源の物理的構造、負イオン生成機構、特性等について、又、使用される負イオン生成材料の種類性質、これらから作られる負イオンの電子親和力等について説明し、議論する。この負イオン生成技術の現状と合わせて将来に残された諸問題についても議論される。
峰原 英介; 吉田 忠; 阿部 信市; 金沢 修平
Proc.8th Symp.on ISIAT 84, p.153 - 156, 1984/00
現在まで原研タンデム加速器では30種の元素が加速された。そして、その大部分の元素が実際に実験に用いられている。この30種以外の49種の元素がすでにイオン源から引き出されている。このうち数十種の元素はすぐに実験に使用できる状況となっている。天然に存在する92種の元素のうちで引き出し、加速ともに行われていない元素は13種である。これらの例であるNeとArは負イオン生成が不可能である為、タンデム加速器では加速は不可能である。又、他の11種の天然の放射性元素については、我々の施設はこれらを安全に取り扱う設備がないのでやはり、加速・引き出しともに不可能である。引き出し、又は加速可能な79種の元素について原研タンデム加速器におけるイオン発生技術全体について議論される。